trip to Maldives -there!there!there!-
シュノーケリングに飽き足らず、マンタのツアーに参加したのですが…
朝から、シュノーケルに長袖の水着、アシヒレを着け、大張り切りで
レセプションに向かうと、ガイドのアボという少し悪そうなモルディビアン登場。
アボちゃんとお互い片言英語で、これからいかにしてマンタツアーに行くかを確認しあう。
すると、、、
もうサインしてしまったエクスカーションガイドには、マンタシュノーケリングツアーと書いてあるのに、
「船から見るだけだよ!危ないから!」・・。
は・・・??「シュノーケリングで一緒に泳げるってことで参加したんですけど?!」
泳げないなんて意味無いじゃん!!金返せー!!
…とはいえ参加者は私達夫婦のみ。アボちゃんと3人だけで、本日の荒れた海の中、小さな船で、
一体どこまで行くかも、マンタがどれだけ危険かも、どれくらい近づいていいかなど、
下調べ全く無しの私達には、不安もいっぱい。
何も知らないだけに地元の人に危ないと言われると不安になる。
がっかりしつつも、船に乗せられた後は猛スピードで海の沖の沖へ・・・。
珊瑚礁はすっかり遠く、気がつけば、ディープブルーの広がる赤道付近の大海原。
360度、見渡しても島一つ見えず。もちろんこんな場所でシュノーケリングなどしたことが無い。
海に対しての恐怖心は無い方だったが、さすがに怖くなってきてしまい。。
横の夫と、「なんか、ここからマンタ見れるだけでも凄いよね?」
などと弱気発言を解禁し、安堵していた。
アシヒレもシュノーケルもはずし、すっかり観光気分。
マンタどこかしら~?
すると、アボちゃんが船を止めた。
「there!」指差した先に、海面に黒いヒラヒラした大きな物体。
↑写真だと、沖の大きな船の右下あたり・・。
野生マンタだー! すごい! でも意外と地味・・?でも見れた~!
・・・なんてキャーキャーしていると、アボちゃんが突然・・・
「hurry!! hurry!!!」 ものすごい形相で、シュノーケリングとアシヒレを指差す。
え・・・・・??
「there! MANTA! hurry!!」 な、、なぬーーーーーー?!
なんとここに来ていきなりの飛び込め命令!!
慌てふためく私達。もうすっかり「船の上からこんにちは~」気分になっていたものだから、
まさかここでマンタと泳げというのか!!??と、最初の希望通りになったことに気付かず怒り狂う。
というか、話が違うー! しかしスパルタアボちゃんも鬼のような形相で、
「なにボケッとしとんのじゃコラ!!(日本語に訳すときっとこんな。。)」と怒鳴り続ける。
意を決して、というかもう選択が一つしか無い感じで追い込まれ、ついに飛び込むことに。
しかし誰も居ない大海原。情けなくも、飛び込む事さえ怖い。
そしてついに、人生で今回が初のシュノーケリング体験で、私より泳ぎが下手な夫が勇気を振り絞り、ダイブ!!
その勇気に打たれ、私もダイブ!
海の中は、真っ暗で何も見えない。サメが来ても近くに来るまで見えないから
もう逃げられないわ~。と思ったら、諦めがつき、急にやる気になる。
海に入ると、アボちゃんのスパルタは加速。
「there!there!there!there!there!」
船の上からマンタがいる方向を指差し私達に伝える。
マンタは黒く、スピードも割りと速いので、よっぽど近づかない限り
海中や顔を出して立ち泳ぎでは全く見えない!
いくらゼアゼア言われようとも、一生懸命泳いでも泳いでも近づけない。
もう、なんの罰ゲームだろうかと思うくらい泳がされ、
マンタは一向に近寄らないし、そろそろ体力も限界になり、
船に戻る。
アボちゃんも私達もイラついた雰囲気。
もう少し船を沖に出すアボ。その間呼吸を落ち着かせる。
次の小さな群れに遭遇。
まだゼーゼーしている私を置いて、夫が再びダイブ。
今度はかなり近づいた。
アボと一緒に船から見守り、何分かして夫が顔を上げる。
「見れたー!!マンター!!」
ギャーーーー!!!アボも私も大盛り上がり!
夫がキラキラ満面の笑みで帰還。川平慈英ばりに騒いでいる。
悔しすぎたので、私も再ダイブ!
すると、、、
いた・・・・!!!
十数メートルさきに、ヒラヒラ泳ぐ少し小さいマンタ!
一生懸命足を動かすけど、なかなか近づけない!
やっと近づいてきた~!と思ったその時。真下を見ると・・
巨大マンタ!!
一瞬のできごと。
マンタは優雅にひらひらと、すぐに行ってしまった。
だけどこんなに近くで泳げた。
既に恐怖心は無くなり、感動と不思議な感覚で、しばし海中に漂っていた。
by giddy_girl
| 2010-06-26 13:25
| 旅