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「ぐるりのこと」と「おくりびと」

              
           
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映画館があまり好きでないので、映画が観たい時はもっぱら家でDVD。
           
DVDなので最新作は観れないけれど、気になっていた2本を借りてきた。
久々邦画。
『ぐるりのこと』 『おくりびと』  
以下超個人的感想。


まず、『ぐるりのこと』。
これは久々のヒットでした(というほど色々観てないけど。)。
私が今まで観た邦画の中で一番好きかもしれません。
キャスト、ストーリー、映像、音楽、構成、セリフ、全て好みで
気に入らないところが無かった。
私、やっぱりリリーが大好きなんだ。と再確認。
彼は本当に本当に素晴らしいです。
自然体の演技が心地よい。

そして木村多江さん。今までちゃんと知らなくて、「白無垢とか似合いそうだな~」
なんてイメージしか持ってなかったが。
こんなに演技が素晴らしいなんて!すっかりファンですよ。
脇役の方々も皆に賞をあげたいくらい!
親戚だったり犯罪者だったり被害者だったり、ただただ涙が流れるのを
止められない状況だったり、映画の中の人たちが自分の役柄に対して
沢山考えて、大切に演じていて、その思いがリアルな演技となり 
心にとても響いた。
悲しみを乗り越える夫婦の葛藤だけでなく、この日本に生きている中で生まれる
喜怒哀楽を、淡々と伝えてくれる、疲れるけど元気になる不思議な映画。
逃避ではなく、現実と向き合える映画。私には良かった。
リリーと多江さん夫婦の、すべてのやり取り、本当にすばらしい。

           
『おくりびと』。
納棺師という職業&世間の評価が気になって観た。
まず観終わった感想は、私、やっぱり広末苦手なんだな・・・。。
もうこれは好みの問題なんでしょうがね・・。再確認しちゃいましたよ。
どうしても演技に共感が持てない。。
その点以外は素敵な映画でした。山形の舞台。山形ってなんて美しいんだ。
自分の葬式なんて、やらなくてもどーでもいいやなんて思っていたけど、
こんな納棺師さんがいるならば、是非ともおくられたい。
納棺師によって、遺族とおくられる人の絆が浮き彫りになるようなシーンが
沢山あって、温かい気持ちになった。
モックンはさることながら、山崎努さん、素敵。あんな上司いいなあ。
美味しいもの好きだし。
「死ぬ気になれなきゃ食うしかねえ。どうせ食うなら旨い方がいい。」
納棺師が言うと深みが増す言葉だ。
自分が死ぬ時のことは割と想像するけど、自分では無い、大切な人たちの
死に際なんて考えたくも無いから想像もしなかったけど、
いろんな意味で死や供養についてちょっと考えさせられた。



私も生きている限り、旨いものできるだけ食べて死にたいなあ。


             
            


  
             
by giddy_girl | 2009-07-06 15:35 | 映画
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