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      11月 21日、22日、23日の三日間。
      「わたしのねこ展」に参加します。
      多種のテキスタイルで作ったぬいぐるみです。
      クスっと笑えて 置いておくと愛しい、そんな子達です。 

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      「giddy」で出品&販売します。
      くわしくはこちらから→
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by giddy_girl | 2009-11-11 21:31 | gris couture
                 
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母の上司でもあった、素敵な弁理士の先生。
                 
彼は私がいままで会った中で、一番の
「生きることを楽しむ」人。
                
見た目は恰幅が良く 御髪もすっかり無く
大きく高い鼻と優しい目つきのおじさまです。
                 
世間一般、一部の「おじさま」特有の、大きな声や横暴な態度、見聞きしてきた知識を自慢するだけの会話・・
そういった傾向も一切無く、やわらかい物腰で、でも堂々と
自分が好きなもの、それをどうして好きなのか、
そして周りにいる人たちが今どんなことを考えているのか
それとなくさりげなく声を掛けてくれます。
ご自分も周りの人も含め大きく包むような方。

私は母の仕事の手伝いをしている事もあり、引退された先生とも
毎年の暑気払いと忘年会でお会いしていました。
               
今年の暑気払いにお会いした時、いつも通りのやわらかい笑顔で
大好きなワインとお食事を堪能されていました。

そんな先生が亡くなられたのを知ったのは 先週のこと。


闘病中とは聞いていたものの、数ヶ月前の暑気払いでの
元気に沢山食べられる姿が最後になってしまったために、
信じられない気持でいっぱいに。



                 
先生は、
                 
夫であり、父であり、祖父であり、弁理士であり、牧師であり、
                 
旅行と料理と絵画と陶芸と裁縫を愛する方でした。
これでも私の知る限りのことなので、もしかしたらもっと他のお顔も
あったのかもしれません。

職業はさておき、こんなに多趣味であることに驚きますが
もっと驚くべきことは、私が知る限りでも、そのどれもが卓越していた                 
ということです。                 
料理は世界各国を旅して味わった舌をお持ちだからか                 
私は結局食べられなかったのですが、母曰く、                 
「先生が作るパエリアはスペインで食べたのと同じ味がした」とのこと。                 
外で炭火で作るパエリアは、鍋に濡れた新聞紙をかぶせて作るそうです。                 
絵画はスケッチや油絵、そして個展も開いていた水墨画。                 
水墨画は詳しくないけれど、先生の描いた芍薬(だったと思う)は、                 
もちろん墨絵なので墨(黒)で描いてるのですが、                 
なぜか鮮やかな赤い芍薬を描いているとわかりました。                 
陶芸も、窯を作ってしまうほど。優しい色の陶器はどんなご飯を                 
よそっても、美味しそうに見えます。                 
そしてお裁縫。いつも奥様のブラウスやご自分のブラウスを作って                 
ごはん会に着てきます。ミシンを使って、ボタンホールやなんかも                 
趣味の粋を脱する仕上がり。ゆったりシンプルな無地のブラウス。                 
でも袖口や裏地に柄の布を使ったり・・・                 
本当にこのおっさんが作ったの?!と毎回脱帽していた私。
                 
                 
それをひけらかすことなく、さらっとアピールがまた素敵でした。                 
小さな湯のみ(ぐいのみ?)を、忘年会の時、1人ひとりに                 
プレゼントしてくれました。それも、すべて「これは誰へ」と                 
相手を決めて、焼き物の形も全てちがうもの。                 
私が頂いたのは優しい橙色の湯のみでした。                 
毎回何かしらちょっとしたプレゼントを持ってきて下さいました。                 
本当にちょっとした、チョコレートだったり、ハンカチだったり。。
                                 
しつこいようですが本当にこのおっさんが、、、                 
こんな日本人のおっさんているんだ・・・・と・・・。                 
でもやっぱりちゃんと、出ているんですね。                 
佇まいに。「粋」が。
                 
死後の自分の生き様(何だか変な表現ですが、死も生の一部だとしたら)を、しっかり計画立て、ご家族だけの葬儀、荼毘に付した後、知人に報告。                 
お墓は作らず、奥様が美しい景色の場所へ散歩した時々に散骨してほしいと。
                 
どこまでも、「やりたいことを貫いた」そんな先生。
                 
先生の望みを全て叶えるご遺族は色々と大変なこともあるかもしれませんが、誰にでも優しかった粋な先生の、きっと思い通りに行くでしょう。                 
奥様もそんな先生が誇らしいでしょう。

                 
先生の様には到底なれないけれど、いつも人生を楽しんでいた姿を思い出すたびに、自分に自信が無くなった時、少し元気が出るような                 
気がします。おじいさんと呼ばれるお歳で、実際お孫さんもいらっしゃいますが中身はまるで若々しい青年でした。                 
                 
ご冥福をお祈りします。
                                  
写真はピンクッションフラワー。先生の人生に花火が上がったみたいで                 
いまの私の心境に、ぴったりな花。
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by giddy_girl | 2009-11-09 13:28 |
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